ポンドがまた荒れそうです。
昨日、英高等法院(日本でいう高騰裁判所の位置づけ。)にて、『首相が議会承認をなしにEUから離脱の手続き、いわばリスボン条約第50条の発動を勝手にするのはおかしい。』といった内容で訴訟が行われていた模様です。
そして、その結果が英政府側がまさかの敗訴。
英高等法院が議会承認が必要と判断を下したそうで、英国政府側が上告する形となりました。
この件に関しての最終的な法的判断は、12月7日に最高裁にて結果が出るようです。
(ロイターやブルームバーグをざっと見る限り、現時点で報道はされておりませんでしたが、ウォールストリートジャーナルには詳しく掲載されておりました。ご興味ある方はそちらもご覧ください。)
これをきっかけに、貯まっていたポンドショートが噴き上がりました。
ポンドドルは一時1.25手前まで持ち上げられる展開に。現在は1.24後半で推移しております。
フラッシュクラッシュ後、数週間は1.20~1.23のレンジ相場を形成しておりましたから、上値ブレイクは大きな上昇トレンドを生み出しました。
英国がEU離脱の可能性がなくなった!? ソフトランディングが可能??っと思惑が先行し、ショートカバーを誘発させた模様です。
この相場の流れは新規だったため、昨晩はポンド買いで参戦しデイトレベースですが利益をあげることができました。
引き続き、上値を追いかける展開ではないでしょうか。
ポンドドル日足チャート
ポンドドル日足になります。
10月上旬、下値をブレイクしたポイントが1.2800ラインになります。
フラッシュクラッシュがありましたので、1.1500前後前はインターバンクで売買が行われていた模様です。その後、今回のファンダメンタルを得て、調整の戻し局面に入りました。
12月の最高裁にて、さらにこれが否決されますと、英国議会で多数決で採決を取らねばならなくなります。
こうなってしまいますと、非常にカオスな状況でしょう。
同じ党内でも意見が非常に別れそうですし、与野党の党員がバラバラになる恐れがあります。
これはこれで英国の離脱手続きが遅れて、ソフトランディングの可能性が高まるのではないかという判断でポンドが上昇したのかもしれません。
ただし、これは後ズレにしかならないと思いますし、かえって混乱を招くだけではないでしょうか。
これらのニュースで上昇したとしても、ブレグジットはブレグジットですので、やっぱり最終的にポンドは売られていくのかな、と思います。
ただ、11月はこれらをネタにショートカバーの誘発が起こりやすいと思いますので、今月中はポンドの押し目買いのほうがトレーダーとしては有効ではないでしょうか。
しばし、ポンドドルを押し目買い目線でテクニカル分析をする日が続きそうです。
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