前回の寄稿記事(トランプ大統領誕生後の相場)から1週間、あっという間にドル円が110円を突破してきました。
107.50円の重要レジスタンラインをあっさり超えて、あっという間に110円手前まで持ち上がり、ここにも巨大なオプションバリアがあったはずなのですが、ファーストトライで抜けてしまいました。
さすがにこのような値動きは初めてに近いです。なかなかお目にかかれません。
少し危険な気もしております。
次のレジスタンスラインは111.20円近辺でして、このあたりは今年何度もサポートされていたポイントになります。
ここも抜けてしまうと、上値の目処すら計算するのが困難になってきます。
次は115円でしょうか?
ちょっと不穏な値動きですね・・・・。
昨日はイエレン議長の講演もあり、来月の利上げを確定的にさせる演説でした。
米国長期金利も上昇しており、このペースなら、来年早々にもまた利上げしなければ?っという思惑も出ないといけなくなってくるペースです。日銀は長期国債の指値オペを初の実施で、今のところはワークしております。
となれば、米国債の長期金利だけを見ていればドル円はOKという捉え方もできそうです。
(出所:US Yahoo!)
そしてまだ米国長期国債も売られます。株価が耐えられるかが焦点になりますが、また数か月は荒い値動きを用心しておかなければいけなさそうです。
ドル円チャート週足分析
量的緩和など、大きな金融政策があったなら納得できますが、これといって明確な理由がなくてこの上昇には非常に納得がいきません。
買いで勝負するにも勝負しきれないのが本音です。
押し目というものは、そのトレンドに対してある程度の比率で押すことが多いです。
10円も上昇してしまうと、押し目を3円ぐらい見ておかなければ、一気に損切りを巻き込んでしまいます。
大きなトレンドの最中に押し目を拾うというのは、非常に難しいです。
今年の高値と安値を結ぶと、111円近辺がフィボナッチリトレースメントでいう半値戻しに相当しますので、ここには非常に注目しております。
(出所:GMOクリック証券 プラチナチャート+)
抜けたのだから、ここまではタッチするであろうとも考えております。
その後の値動きに注目です。
相場が急激に反転する際は、大きく乱高下する癖があります。
今回は、まだそれすら起こっておりません。
その場合、111円⇒109円⇒111円⇒110円⇒111円⇒108円といった無秩序な動きを連続させた後は、来た道を思いっきり戻る傾向もございます。
なので、浅めの押し目買いだけは注意したいと考えております。
ある程度割り切りをして、レバレッジ管理を第一に考えた勝負をすることをおすすめします。
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