雇用統計も悪化、ISM非製造業景況指数も大幅に悪化、米国利上げカードは全て失ったのでしょうか?
今週は大きく(USD/JPY)ドル円が下がりました。
そして、思わぬ形で再び上昇です。
金曜日には、今度は米国株が大きく崩れました。
金融市場に何が起きているのでしょう?おそらく世界中のキャッシュが行き場を失い始めているようにも思えます。
今日は来週の作戦と今後のFOMCの対策について考えてみましょう。
FRBメンバーも早々発言を訂正できない
8月以降、徐々にFRBメンバーからの利上げをほのめかすような発言が出てきました。
そしてジャクソンホール講演で、イエレン議長までもがタカ派発言。それをフォローするかのようにフィッシャー副議長もタカ派発言を連発しました。
これで市場が確信めいたのか、ドル円が急激に上昇したのは記憶に新しいところです。
しかし、自信を持っていたFRBメンバー達でしたが、ISM製造業景況指数、米国雇用統計、ISM非製造業景況指数の3本立てで軒並み悪化したのは、運が悪すぎとしか言いようがありません。
空回り全開です。
しかし、それでも尚、FRBメンバーからのタカ派発言は止みませんでした。
金曜日、ローゼングレン総裁のタカ派発言「段階的な利上げが必要となる可能性」により、さらにドル円が上昇、米株が崩れました。
米ドル利上げは全く織り込んでいなかったため、久しぶりに市場が動いたのと同時、どうやら少しびっくりしてしまったようです。
下手に株が下がると利上げするにもできなくなってきますので、非常に難しい局面になりつつあります。
FRB投票権を持つメンバー10人中7人はタカ派が確定
おそらく利上げ票に入れる、悪くても年内には何とか利上げに投じるメンバーは下記の通りです。
【タカ派】
イエレン議長
フィッシャー副議長
パウエル理事
ダドリー総裁
ジョージ総裁
メスター総裁
ローゼングレン総裁
特に青字で書いた方々は、今すぐにでも!っという方々ですので利上げ票に投じると思います。
イエレンさんとパウエルさんは年内利上げ派のニュアンスがまだ残ってますので、9月はどうかなという感じです。
対してハト派はと言いますと、
【ハト派】
ブレイナード理事
タルーロ理事
ブラード総裁
この3名です。まあ、まず利上げ票には入れないと思います。
しかし!です、ブレイナード理事が急遽12日のブラックアウトルール(FOMCがある週の前週の火曜日から、市場の混乱を招かないようにFRBメンバーは金融政策について言及できない事前ルール)の前日に講演が行われることになりました。
わざわざこの期間に講演を間に合わせたということは・・・・?
ちなみに、このことが報道されたのは木曜日のことです。
これが米ドル買いの初動を生みました。
もしかすると、と市場が再び期待をし始めたのかもしれません。
12日月曜、深夜2時15分~からだそうです。日本時間では日にちを跨いだ深夜ですが、この時は起きている価値があると思います。
この方がもしもタカ派の発言をし、他のメンバーたちに同調するようなことがありますと、大きく噴き上がると思います。
ここまでくると、FRBもついに腹をくくったかと認めざる得ませんので、僕も米ドル買いで勝負をしていこうと思っております。
その場合は、やはりドル円のロングかNZドルのショートあたりが良いのではないでしょうか。
月曜日の深夜から今週は勝負となりそうです。月曜日のNY時間前場までは様子見で良いと思います。
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