FXをやっているうえで僕がよく考えることは、『マーケットのポジションはどちらに偏っているのか』ということです。
言い換えれば、買い方が苦しい状況なのか、売り方が苦しい状況なのか、ということです。
いずれにしても、ある通貨ペアのロングが多ければ、なるべく逆のポジションを取らなくてはなりません。
もう少し突っ込みますと、彼らが嫌がる値動きはどうなのか、どうやって動いて追い込まれたら一斉に逃げだすのかな、と考える必要があります。
今回は、マーケットのポジション状況を把握するのに参考となるツールを、一つ紹介いたします。
外為どっとコムの売買比率情報
外為どっとコムの『売買比率情報』は、僕がよく見ているサイトの1つなのですが、例えばドル円の新規注文1時間毎更新で見てみたとしましょう。
ちなみに、この記事を書いているのは2017年2月3日のドル円です。
お昼の12時にドル円の新規ショートが増えました。
その後、15時には新規の買い注文が増えました。
12時~13時の間で形成したローソク足の中では、ショートポジションを持った投資家の方が圧倒的に多かったようです。
では、その時のチャートを見てみましょう。
ご覧の通り、興味深い形状になっております。
この12時は、たまたま日銀のヘッドラインニュースで大きく伸びたところです。
不思議ですね。同じ陽線にも関わらず、売った人が多かった12時台、買った人が多かった15時台。
どちらに分があるかと言いますと、現状は15時台で買った人でしょう。12時台で売った人の多くは含み損を抱えております。
わかりにくくなるので、12時台で売った人をAチーム、15時台で勝った人をBチームとします。
Aチームの人の多くは間違いなく含み損を抱えております。彼らがストップを置く場所はどこでしょうか?
直近高値の上か、プライスの節目だと思われます。113.40あたりか113.55あたりにストップロスが多そうです。
Bチームが利食いの目処においているポイントはどの辺でしょうか?
やはり113.50の手前あたりでしょうか。113.45とか怪しいと思います。
こうやって、モニターの向こう側にいるプレイヤーを意識しながらトレードすると、このあたりがキーポイントだ、っということが読み取れてきます。
さらに読み解いていくと、13時台、12時台で売買した人々も、どちらかというと売りプレイヤーのほうが比率的に多い状態でした。
このドル円がもう10銭ぐらい上昇しますと、Aチーム及び、その後で戻り売りポジションを作ったプレイヤーが捕まりつつあります。
一定の時間帯で小動きをした場合(レンジ相場)、その時間帯に同じ方向にとったポジションにストップロスを置くポイントが似たような場所になってくるため、徐々にそちらの方向に向かって動く傾向があります。
ならばBチームはどうでしょうか。
利食いのポイントを探すとなると、彼らが逃げ始めるところで少し利食いをして抜けたところで利食いするのが利口ではないでしょうか。
113.45で半分利食い、ストップを完全に巻き込んだ113.60や113.65ぐらいで利食いをしようかな?っと目処を立てることができます。
こういったシナリオが立てられるとトレードに明確な理由が出来ますので、利食いや損切りがテキパキできるようになるのです。
利食いに迷ったり、損切りに迷われている方がいましたら、ぜひこちらのツールを見ながら参考にして学んでみてはいかがでしょうか。
以上、今回は人の損切りを意識してトレードしよう!でした。
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